コンポジットレジン材料は、摩耗した歯列のリハビリテーションなど、幅広い修復材料の中で重要な位置を獲得しています。歯牙の摩耗は歯科における重大な問題となっており、小児および成人の永久歯での酸蝕性歯牙摩耗発生率は30.4%です。歯牙の摩耗における管理は予防が重要ですが、修復によるリハビリテーションも必要になります。昨今のコンポジットレジン材料を用いて、保存また長期的なメンテナンスの必要性のある歯牙の摩耗を最低限の侵襲(MI治療)により管理することができます。予測可能な転帰を解決するためには、ダイレクトコンポジット修復を用いる歯牙摩耗患者の審美および治療計画戦略を理解することが重要です。
Dr Al-Taieは、Leeds Dental Hospital(リーズ歯科病院)修復歯科臨床講師/専門医です。同氏はMScを優秀な成績で修了し、リーズ大学でPhDを取得しました。PhDの研究では、う蝕予防性の新しいナノハイブリッド歯科用コンポジットを開発しました。これまで長年、一般診療に加え、顎顔面外科・修復歯科医長として従事されていました。Faculty of Dental Surgeons (Edinburgh)(エディンバラ大学歯学部)からMembership Diplomaを授与されています。同氏の研究分野は、コンポジットレジン、光硬化、アマルガム代替品です。直接コンポジットレジンを用いた歯牙表面欠損患者のリハビリテーションと、固定歯科補綴学および有床義歯補綴学のあらゆる側面に関心があります。歯科用コンポジット、有床義歯補綴学、歯内治療学、口腔がん患者のリハビリテーションの分野で論文を発表しています。
人間の歯牙の内部構造は、根管の構造研究でみられるような、変動性の大きい歯根管ネットワークで構成されていることがよくあります。日常の歯内療法診療で根管器具の生物学的目的やデザインの目標達成は、困難で予測不可能なことがあります。自動器具補助システムで、日常診療で確実な根管拡大形成ができる可能性があります。このレクチャーの目的は、Hyflex EDMファイルを用いたJeniモーター支援歯科治療器具のご紹介です。
学習目標
Dr. Chaniotis Antonisは1998年にギリシャのUniversity of Athens Dental School(アテネ大学歯学部)を卒業しました。2003年に、アテネ大学歯学部歯内治療学講座の3年間の大学院プログラムを修了しました。
2003以後、ギリシャのアテネでマイクロスコープ歯内療法専門の歯科医院をご開業。
直近の10年間、ギリシャのUniversity of Athens, Athens Dental School, Endodontic department(アテネ大学アテネ歯学部歯内治療学講座)の学部および大学院プログラムと提携した臨床指導医としてご活躍されています。
2012年に英国University of Warwick, Warwick dentistry(ワーウィック大学ワーウィック歯学部)臨床専門医講師の称号を授与されました。
国内各地および海外で精力的に講演活動を行うとともに、国内外の学術雑誌に論文を発表しています。
現在は、Hellenic Association of Endodontists(ギリシャ歯内療法学会、ESE加盟団体)会員、Hellenic Association of endodontistsのギリシャ代表者、European Society of Endodontology(ESE:欧州歯内療法学会)の認定会員、American Association of Endodontists(AAE:アメリカ歯内療法学会)の海外会員として活動しています。
連絡先:
Dr.Chaniotis Antonis DDS,MDSc
開業医-精密根管治療
ギリシャのUniversity of Athens(アテネ大学)と提携した臨床指導歯科医
英国University of Warwick(ワーウィック大学)の臨床専門医講師
役職:
開業医。
専門:
歯内療法、審美修復。
業績:
審美歯科の国内競技大会への参加、決勝進出。
International Endodontic Federation of the European Society of Endodontology(欧州歯内療法学会国際歯内療法連盟)STAR Endodontic Section(STAR歯内療法部門)会員
歯科医歴28年
患者中心のアプローチ
費用面・時間面において効率的と患者側にも非常に受け入れられている、1回の通院での根管治療は、真の患者中心のアプローチです(Maddalena Manfredi et al. 2016)。通院が1回で済めば、通院間の感染リスクが低下し、再発が減少します(Yingying Su et al. 2011)。しかし、これは 技術や使用する器具によるコンセプトであり、1回の治療で、作業領域を把握し拡大形成・洗浄・充填までを行う歯科医師側の技量によります。可能な限り同診療内で修復まで終了して治療を完了させるべきです。
次回の治療まで水酸化カルシウムを投与する2回診療のプロトコルでは、単回診療のプロトコルよりも根管内の細菌状態が改善されています(Jorge Vera et al. 2012)が、培養法で評価すると根管内から細菌を除去する効果は限定的で(Sathorn et al. 2007)、微生物スペクトラム全体が排除されたわけではない(de Souza et al. 2005)ことを明らかにした研究もあるため、依然として論争となっている問題です。
最後に、根管治療は1回で診療するのがよいのか複数回診療するのがよいのかについての強力な科学的根拠はなく、どちらかで短期および長期的合併症が100%予防できるわけではない(Figini Lara et al. 2008)ため、1回での診療と複数回の診療を比較する際には、エビデンスを理論的に説明し優先順位をつけてエビデンスベースの実現可能な決断を下すことが、日常臨床において非常に重要です。つまり、臨床歯科医は、臨床での意思決定プロセス形成のためにエビデンスベースの理論的根拠を策定する方法を知っておく必要があります(De-Deus et al. 2016)。
2004年にマケドニアのビトラで歯科技工士として大学を卒業してから、同氏の歯科領域でのキャリアが始まりました。Dr. Churlinovは、2010年にMedical University of Plovdiv- Bulgaria(ブルガリアのプロヴディフ医科大学)歯学部を卒業し修士号を取得しました。2013年から、ソフィアにある数ある有名な医院の一つで常勤歯内治療医として働いています。2015年には、自身のオンラインプロジェクト「Endorestodontics(歯内修復治療学)」を始動し、現在は国内外の4000人にフォローされています。同氏は歯内修復治療に非常に関心が高く、Dental Traumatologyのようなピアレビュー誌や、Dentaltown、Hungarian Endodontic Journalなどのオンライン研究雑誌、その他の国際的歯内治療学雑誌に論文を発表して、「歯内修復治療学」の分野で革新を主導し続けています。International Association of Dental traumatology(国際外傷歯学会)ガイドおよびIADTの精力的な会員です。2017以後、Colteneのオピニオンリーダーのひとりです。
Dr. Mile Churlinovの「Horizontal root fracture- double case report」という論文に対して、AAEが企画するWorld Congress of Dental Traumatology(国際外傷歯学会世界大会)- San Diego 2018で、case and article of the year prize(今年の症例・論文賞)が授与されました。同氏は世界中で多くのプレゼンテーションを行っています(IFEA South Africa 2016、Roots Summit Dubai 2016、EDSIC Egypt 2016、Endo Evolution Moscow 2017、World Dental Congress Budapest 2017、Aesthetic Dental Moment Croatia 2018、International Bio Medical congress Sofia 2018、Endo Discussion Bucharest 2019、DWH Budapest 2019)
患者の安全確保のため、器具と器機を毎日洗浄、包装、滅菌します。患者の診察が終わるたびに、表面と技術器機を洗浄・消毒しなければなりません。すべての滅菌・消毒手順は、最新の規制と基準を遵守していなければなりません。滅菌と消毒を正しく管理しながら計画どおり続けることは、忙しい歯科診療では日常的な課題です。
正しい洗浄と滅菌に必要な「処理時間」のための器具、カセット、ハンドピースの在庫が十分でないと、滅菌室が混乱に陥る可能性があります。洗浄・滅菌設備が効率的でなかったり、滅菌室のレイアウトやキャビネットのデザインが効率的でなかったりすれば、歯科チームのスピードが落ち、滅菌プロセスが不完全になります。
Jackie Dorstのウェブセミナーでは、日常臨床における器具の再処理を「 ケアのスタンダード」に確実に適合させるための滅菌基準に関する最新情報をお伝えします。
臨床スタッフは非効率的なシステムに苦労することが多いのに、歯科医師は滅菌室の混乱状態を知りません。まさに、テレビ番組の「アンダーカバー・ボス 社長潜入調査」と同じように、器具滅菌の改善に必要な変更が問題点から明らかになります。滅菌の障害を排除し、歯科診療の効率を向上させるソリューションを提示します。
学習目的:
Jackie Dorst 先生は、歯科用器具滅菌、感染予防、OSHAの安全性について講演、執筆、助言を行っています。歯科での専門性、事業、演説、研究での同氏の経験が、臨床的有効性と効率にあてはめられる科学的情報に基づく同氏の精力的なセミナーにひと役買っています。
同氏は、University of Georgia(ジョージア大学)から微生物学の理学士の学位を受け、学部生として、医学真菌学講座で研究助手として働いています。同氏はClayton State University(クレイトン州立大学)の歯科衛生学科を卒業しています。
パリで開催されたInternational Orthodontic Congress(国際矯正歯科学会)、横浜での第3回International Congress of Dental Technology(国際歯科技工学会学術大会)などで講演しています。州や地域の専門家会議のほか、American Association of Orthodontists(アメリカ矯正歯科学会)、American Association of Endodontists(アメリカ歯内療法学会)、American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons(アメリカ口腔顎顔面外科学会)、American Dental Association(アメリカ歯科医師会)で主要講演者を務めた経験があります。
OSAP(Organization for Safety, Asepsis & Prevention)、Association for Professionals in Infection Control and Epidemiology(APIC:米国感染管理疫学専門家協会)の会員であり、安全トレーニングコース実施に関してOSHAの承認を受けています。
コースの内容と目的:
目的:
演者プロフィール
17年の営業経験と20年を超える人材管理経験をもつ大卒資格の管理職です。高い運営管理能力と組織のモチベーション管理スキルがあり、さまざまな環境で働くことができます。卓越したコミュニケーションおよび対人スキルがあり、チームか個人かを問わず、すべての状況で優れた手腕を発揮します。
キャリアの背景
現在、PG Independent Dental Consultancy T/a DeconPeteのオーナー兼除染スペシャリストです。英国全土で歯科診療を提供し、感染予防と感染管理に関する最新のガイドラインへの対処の際に支援・助言しています。
Henry Schein Dental 英国およびアイルランドの除染および顕微鏡販売マネジャーとして、歯科市場でのあらゆる除染、顕微鏡、ダイオードレーザー、手術用消耗品および機器の販売の責任者を務めていました。プライマリケアトラスト、NHS病院ティーチングスクール、法人口座の顧客など、NHSおよび民間の歯科での販促。ほかに、あらゆる歯科スタッフ向けの感染管理コアCPDを対象とする成功した教育プログラムなどの責任者を務めました。
2名の外科スペシャリスト、2名の顕微鏡・レーザースペシャリスト、42名のその他製品のスペシャリストからなるフィールドベースのチームと仕事をしている私の主な責務は:
Hyflex CMおよびEDMの形状記憶性、曲げ特性、周期疲労破折耐性を、TF、Mtwo、ProTaper Next、ProTaper、ならびにWaveOne Gold、ProTaper Gold、Reciproc Blue、WaveOneと比較します。さらに、シミュレーションの湾曲根管だけでなくS字状湾曲根管でも、HyFlex EDM Glide Path Fileの切削能力をScout RaCe、PathFile、ProGlider、R-Pilot、OneG、ハンドユースKファイルおよびハンドユースNi-Ti Kファイルと比較します。最後に、Hyflex EDMの術後疼痛および拡大形成時間をPathFileと比較して紹介します。
Dr. Xiao-Mei HOUは、Peking University Stomotology School(北京大学口腔病学部)を卒業し、同学部のPhDを取得しています。2007~2016年にはDental Hospital of Capital Medical University(首都医科大学歯科病院)に勤務していました。この間、同氏は東京医科歯科大学で1年を過ごし、ニッケルチタンロータリー器具の研究を開始しました。2016年以後、北京大学歯科病院に戻っています。同氏のチームの研究テーマは、さまざまなニッケルチタン器具の科学的研究と臨床性能です。ニッケルチタン器具で国の資金や他の資金を獲得しており、ニッケルチタン器具の科学と技巧を紹介するため中国全土でレクチャーをしています。
生体模倣歯科の真実を固守する際には、歯の構造をコンポジットで置換することが理想的です。審美歯科医としての私たちの目的は、喪失歯、欠陥のある歯またはう歯を審美性のある状態で保存することです。コンポジットはきわめて融通性が大きく、前歯、後方歯いずれの臨床状況でも使用できます。Dr. Lesageの4つのパラメーターに従えば、審美的および機能的転帰の悪化はありません。前歯系には、スターバーストベベル、パテマトリックス、コンポジット層、フィニッシングとポリッシングが含まれます。コンポジットの用途の可能性をご覧ください-驚かれることでしょう!
概要:
Brian P. LeSage, DDS, FAACDは、1983年にUniversity of Maryland, Baltimore College of Dental Surgery(メリーランド大学ボルティモア歯科医学校)を極めて優秀な成績で卒業し、Omicron Kappa Upsilon Honor Dental Society賞を受賞しています。同氏は、審美歯科と再建歯科に重点をおきつつ、最初はワシントンDCで、その後現在まで30年間はカリフォルニア州ビバリーヒルズで診療と学術研究を精力的に一体化させてきました。
American Academy of Cosmetic Dentistry(AACD:米国美容歯科学会議)公認の世界で390名の美容歯科医のひとりである同氏は、1995年にAACD認証プロセスの顧問兼審査官に任命されました。同氏は2002年にAACDフェローの地位を授与されました。2004~2013年にAACDのフェローシップ委員長の補佐を務めました。2009年にAADCからExcellence in Cosmetic Dental Education Award(優れた美容歯科教育賞)を授与され、また、同年にAmerican Academy of Esthetic Dentistry(AAED:米国審美歯科学会)会員にも任命されました。2014年にAAEDフェローメンバーとなり、この2つのフェローシップ認証をもつ世界で3人の歯科医のうちのひとりとなりました。
Dr. LeSageは、University of California, Los Angeles(UCLA:カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のEsthetic Continuum(審美歯科卒後教育)レベルI、IIの創設者であり、指導者です。これらのプログラムは、美容歯科の技巧と科学を実地歯科医に教えるものです。また、Beverly Hills Institute of Dental Esthetics(ビバリーヒルズ歯科審美学研究所)の指導者でもあります。この施設では小規模の勉強会やメンタリングを実施しています。
Dr. LeSageは、極めて低侵襲治療、すなわち、天然歯の色に合う材料を用い、本来の形状と機能をなるべく保存した低侵襲かつ予測可能な修復を実践・指導しています。同氏の国内外のシンポジウムでのレクチャーでは、臨床歯科医の専門知識のレベルの向上と歯科診療の哲学の変化に役立つ接着歯学および審美歯科学の実際的で達成可能な技法を指導しています。
Dr. LeSageはAcademy of General Dentistry(総合歯科学会)のフェローです。同氏は、CEのリーダー、およびDentistry Today誌によるCEのトップ臨床歯科医として毎年表彰されています。歯科領域の学術雑誌に25本を超える論文を集中的に執筆しただけでなく、べニアとボンディングに関するいくつかの章も執筆しています。歯科医を対象に600回を超えるレクチャーを実施しており、これが同氏の愛する職業への「お返し」の方法なのだそうです。
審美歯科は現在、多くの学会、論文、学校でトピックとなっています。すべての歯科医が実践・達成したいと考えていることです。残念ながら、これは誰にでも手が届くものではなく、知れば知るほど複雑に思えるだけではありません。「簡略な」審美歯科の話になると、「簡略化の事実」によって審美学がごみになってしまうかのように愛想をつかす人もいます。現実にはまるで逆ですが、簡略化は歯科の基本原則によるものです。「いつの世でも変わらない」コンセプトと最新技術を合理的に使用して優れた結果を得る方法を学びます。今回の目的は、スタイルイタリアーノチーム発のこの貴重なヒントを今すぐ実臨床に取り入れることです。
Jordi Manautaはメキシコシティ生まれで、奨学金を得てTechnological University of Mexico(UNITEC:メキシコ工科大学)を卒業し、歯科の学位を得ています。大学院で保存修復学と審美歯科の勉学を続け、スペインのバルセロナのInternational University of Catalonia(UIC:カタルーニャ国際大学)の修士号を取得しました。Miguel Tames(メキシコシティ)とWalter Devoto(イタリア)の後継者である同氏は、国際企業と共同で、審美歯科、歯科比色分析、写真のためのさまざまな素材や器具を開発し続けています。
Siena university(シエナ大学)およびリスボンのEgas Monis Universityの客員教授であり、欧州の学術雑誌2誌の学術顧問です。2008年からStyleitaliano研究グループの一員です。また、Layers(Quintessence 2012)およびLayers2(Quintessence 2022)書籍の著者であり、国際的な学術雑誌に著者および共著者として多くの論文を発表しています。また、審美歯科および保存修復学の講師として頻繁に招聘されています。
一般歯科医は、根管処置が複雑な処置だと認識していることが多いようです。HYFLEX EDMの優れた物理特性と、準拠すべき簡単なガイドラインを利用すれば、歯内療法は簡単になり、費用対効果が向上します。このウェブセミナーの目的は、日常診療でもっとも恐ろしいもののひとつ、すなわち歯内療法における器具の破折と湾曲根管への対応に立ち向かう歯科医を手助けすることです。このウェブセミナーを修了した参加者は、日常臨床で遭遇するあらゆる湾曲根管の治療を簡単かつ十分に計画し対処する自信が持てるはずです。Hyflexで失敗した症例に対する再治療についても、各ステップ毎に実践的なガイドと併せてご案内いたします。様々に課題が異なる再治療の症例において、「すべての症例にあてはまる」ワークフロー戦略の提示を試みます。
Dr. Byron Tsivosは、Eastman Dental Institute[University College of London(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)]を2008年に卒業し歯内療法のMScを取得しました。同氏はそれ以後マン島で開業し、Isle of Man Dental Association(マン島歯科医師会)議長、British Endodontic Society(英国歯内療法会議)、European Society of Endodontology(欧州歯内療法学会)、British Society of Dental and Maxillofacial Radiology(英国歯科顎顔面放射線学会)の活発な会員です。COLTENEの歯内療法学分野のオピニオンリーダーとしてご活躍されています。